torippi2008-06-30

今朝、いつもは平和な女性専用車両で事件がおこった!!


おばさんの「いったーい!!」という声が進行方向から響き渡ったのだ。
どうやら、若い女の子に足を踏まれてしまったようで、よく聞こえないんだけど、ブツブツガミガミ、5分以上ずーっと飽きもせず、文句を言い続けている。
女の子はその間、ずっと頭を垂れて言われるがままに聞いている。またその状況に気をよくしておばさんもまくしたてている感じだ。
わたしは「あー。かわいそうに・・・。ま。こうやってだまって相手の気の済むまで聞いて、サッと車両変わっちゃえばいいよね。」
なんて思っていたら、そうは問屋が卸さなかった!!


もうすぐ、ターミナルポイントになる駅に着く。というその時、
なんと、女の子がお財布からお金を出したのだ!!
明らかにおばさんが請求して,しぶしぶ(面倒だな〜。渡して、早く終わらせたい!!)という一心で出してしまった模様。
しかも1枚じゃ納得しなかったようで、おばさん、もう1枚女の子に「よこしなさいよ。」といっているではありませんか。。
言われるがままに、もう1枚英世を出す女の子。
おばさんは、お札を指の間で折り曲げて、「最初から出せばいいのよ!」と言わんばかりに、ふんっ!と鼻を鳴らして、堂々と下車して行こうとするじゃないですか!!


わたくし、『ちょ。またんかボケー!!』って声が出掛かって、イスからお尻も浮いたんですが、その瞬間、同時に冷静になり、「あ。このまま、あのおばさん追っかけたら遅刻してしまう!!」と思い、またイスに腰掛けました・・・。それにしても、周囲にいた人。何にも言わないんですかね。無関心なんですかね。あの状況は放っておけない張り詰めた空気が流れていたと思うんですがね。
なんて、わたしも結局なにもしなかったので、その人たちと同じなんですがね。


会社に着いても腹の虫は収まらず、先輩にぶーぶー話してしまう。
「ほんと詐欺ですよ!!昔いた貧乏な家族の当たり屋じゃないんだから!!」と、
プンプンしていたら
「バカ。お前、そういうのは恐喝っていうんだよ(笑)」と。
「ほんと酷いでしょ?!だから私、『ちょ。またんかボケー!!』って追っかけようと思ったんですがね、『まずい。遅刻する・・・』と思って、思い止まったんですよ。。」
「あはは。すげぇな。お前、大岡越前だな。<○○(わたしの名前)裁き>だな。」と。
「あはは。ほんと許せないですよ!!」
「確かに、女性車両という特性を狙った、悪い奴だな。でも、最近大阪でも変なおばさんが切りつける事件とかもあるしさ、怖いから気をつけたほうがいいよ。」
「あ。そうですよね。私も、知り合いが同じことしようとしたら止めますけどね。」
「だったら、お前もやめなさいよ(笑)」と、わいわい話したんですが。


なんか、朝から感じ悪かったです!こういう一見ささいな悪が横行してしまうなんて。
誰だって、・・・きっと多くの人は気持よかったわけじゃないと思う。
だけど、関係を持ちたくない。やっかいごとに巻き込まれたくない。これは通常な本音だと思います。
だからきっとみんな『大岡越前』とか『水戸黄門』とか『必殺仕事人』が好きなんだな〜。
物語のヒーローにウサを晴らしてもらおう。っていうね。


善良な人が傷ついてはいけない。でも、誰かが悪い奴には天誅をくださなければ!・・・永遠のジレンマです。