アフタースクール

torippi2008-06-29

わたしの最近の邦画監督のなかでも、大好きな監督の1人。
内田けんじ監督・脚本の最新作。
母も弟も『運命じゃない人』にヤラれていたくちで、3人で家の近くの
ショッピングモールのシネコンで鑑賞!
(ネタバレあります。。)


佐々木蔵之介がよかった。大泉洋の豹変ぶりもよかった。
観客はきっと佐々木蔵之介の視線で物語を追っていくことになるから、
自然と感情移入は蔵之介にしてしまうと思います。
でも、物語は蔵之介が救われない結果になってしまう。
物語の爽快感…カタルシスは、大泉洋ラインの結末で得られなければならなかった。
そう考えると、
大泉洋のライン…中学生の頃からのドラマ、人間模様…が、もっと(ライトでも)描かれて
いなければならなかったのではないか。。
あー。あのキャラがもっと魅力的じゃなくちゃいけなかった…。のかな。
もう1つ、結局彼らの行動は、彼ら自身、自発的に起こした行動じゃなく、結局
水面下には操ってる人間がいる。。というのも面白くない原因のひとつかも。
なんて、思います。


でも、映画の構成、キメ台詞は今回もきまっていて、よかった。
まさに水面下(見えないで進行している話)と、地上の見える部分(認識されてる話)は
違いが生じてしまう。皮肉なことに。
という、現実を虚構の世界で、ユーモアを交えて、どたばたがあって、見せ場もあって、、
という物語を作っているんだけど、
今回は、どれも薄くなってしまった…という特に人物描写が薄くなってしまったかな〜。
って思います。


期待しすぎたのかもしれないです!