言葉

朝、ねぼけまなこでヤクルトを飲みながら新聞を読んでいて、
いままで全く腑に落ちなかったことを同じように(厳密には似ているくらいだけど)
感じているような記事があって、目が覚めた。少しうれしかった。


大規模な震災があった今、井上ひさしが生きていたらどんな言葉をこの状況に
発するだろうか。という記事だった。
「がんばろう日本」「日本の力を信じてる」「pray for japan」どれも
なんだかしっくりとこなかった。間違っていることを言っているわけじゃない
のに、なぜかとっても違和感があった。
その記事を書いている記者も違和感を感じているようで、同じように感じている
人もいるんだ。と思うとちょっとうれしかった。
じゃあ、どんな言葉がいま発せされるのか。その答えはいまもまだ分からない。
でも、それを考え続けてみようと思う。わたしは生き残されたのだから。


その記事の最後の文でとても印象に残ったものがあった。
確か大江健三郎の言葉だと思うのだけど「言葉は道具じゃない。精神そのものだ。」
と。言葉の森は深く深く、まだこれからも迷い続け、探し続けないとならない。


GWには岩手県の被災地にボランティアに行ってきます。