愛犬大捜査網 2日目 その2

torippi2006-11-02

確かにわたし、いや、わたしたちへの愛は松本くんより劣ってるかもしれない。
でも、私たちのスパーキーへの愛は無償よ!(キラーン)
なんとしてでも、あんたを探し出すわ!!


と、駄菓子屋へ。
あー。こりゃ駄菓子屋だな。
薄暗くてなつかしい。<10えん>とか<50えん>とか、<円>がひらがなで書いてある!
懐かしいわ。
こういうところで、子供の計算能力や、金銭感覚は養われていくのよね。
万引きしちゃだめよ!


と、思っていると、ママのお友達であるご主人がのっそりと出てきた。
ここはママに対応をお願いして…。


ママ「こんにちは!!」
ご主人「おう!どうしたの??」
ママ「この辺でボーダーコリーふらついてるの見ませんでしたか?」
ご主人「あー。見ないねー。うち駄菓子やってるから、昨日も中学生が沢山来たけどね。
あ。学校では買い食い禁止されてるんだけどね。キヒヒ。みんな来るんだよ。」
わたし「はぁ。」
ご主人「でもね、誰もそんな話はしてなかったなー。もし、いたらね、<おじちゃん、犬いるよ!>って言いにくるんだけどね。」
ママ「ああ。そう。」
ご主人「こないだもさ、<下水にフクロウがいるから助けてよ!>って、中学生が来てさ。」
ママ/わたし「はぁ。」
ご主人「見にいってやったらさ、これ、シラサギなのよ!暗いからフクロウに見えたんだねー。」
ママ/わたし「ほぅ。」
ご主人「わかんねーな。…あ。情報通がいるからよ!連れてってやるよ。」
ママ/わたし「お願いします!!」


と、どこにいくかと思えば、駄菓子屋の隣の家。。
へ?!
なんか玄関?土間?で、なんらかのネジみたいな、小さい機械をつくっているみたいな
うすら暗いお家の奥から、もっさりと、眼帯をした老人が出てきた。
パイレーツオブカリビアン」の海賊のエキストラを募集していたら確実に合格するであろう
味のある、仁義なき…いや、組にいたらかなり上にいる感じの落ち着いたワル老人だ。


ご主人「犬いないんだってさ。昨日からみかけたかい?」
老人「見ねーな。そんな噂も聞かねーな。」
わたし「お忙しいところ、失礼いたしました。ありがとうございます。。」
老人「見掛けたら、知らせるからよ。」
わたし/ママ「すみません!お願いします!!」


ああ。これで、手がかりが無くなった…。
絶望が全身をつつんだ。


でも、あきらめず、中学校のまわりを目を皿のようにして探し、その辺を歩く人に片っ端
から声をかけまくった。
しかし、不思議と、ここから目撃情報はまったくなくなってしまった。


苦し紛れに行く市役所。(保健所は土日はお休みなのです。。)
しかし、休日に空いている窓口に行って、事情を話しても、「担当がいないんでわかりません。」
は?!なんで休日にいるのに分かんないの??
組織内のリレーションはどーなってるわけ?!
「だからお役所仕事っていわれんだよ!!ふん!頭悪いんじゃない?!」
と、ただでさえあまり良く無い口が悪くなる。ママもわたしに呆れている。というか哀しんでる。
「なんでこのコはこんな生意気なコになっちゃったのかしら?」


父の言う通り、野良犬の軍団に入ってしまって抜けられなくなったのだろうか??
野生を取り戻して、放浪犬になってしまったのだろうか??
もし、どこかでのたれ死んでいたら、噂になるし保健所で何かわかるだろうし。
きっと生きてる!!
誰かに飼われていればそれなりに幸せだろう。きっと。
わたしたちは、考え方を変えることにした。


放浪犬としてたくましく生きてくれ!スパーキーよ!!


しかし、まだもう少しお話はつづく!!
(次こそは最後!)