またもやタクヤさん

torippi2006-11-22

「Invitation」が、<男たちが語る木村拓哉論>という特集で、
買ってみた。
「武士の一分」のプロモーションに便乗した企画なんて、分かっていても
やっぱり気になる。
みんな、こぞってタクヤさんを褒めるのだろう。と分かっていても、
やっぱり気になる。
タクヤさん礼賛!なのはわかっていても、
やっぱり気になる。


ここで語るのは、木村拓哉という存在を、キムラタクヤと、彼を幼いころから
知っている人たちと、一緒につくってきたクリエーターばかり。
ただ、彼を手放しに褒めるだけではなく、彼らが、タクヤさんとどう関わり
ながら、記憶に残る、作品を作ってきたのか。
というのが面白いし、タクヤさんの捉え方、そしてそれを表現する言葉も面白い。
そして、やっぱりアツイ。


その中でも、タクヤさんとは直接関係ないけど、
構成作家鈴木おさむさんが、タクヤさんを「努力」という言葉で表現した
時に、
<努力というのは、女の又と書く。つまりは、出産のこと。新しい命を生み出す
ための準備をするということ。>
と言っていた。
うむー。あんまり、「努力」ってプラスのイメージのある言葉ではなくなって
きている感があったけど、こう聞くと、とても新鮮な響きをもってくる。


あと、ジブリ鈴木敏夫さんの言葉。
タクヤさんは、自意識の人。それを持っていることが、最大の彼の個性。
常に警戒心を持っていて、誰かに見られていると思っているから、人目を気に
してしまう。その姿が、女性には可愛くて仕方ないのだろう。と。
そして、いつか、タクヤさんが、自意識から解放された時にどんな演技をする
のか見てみたい。と。


そう。きっと、そういうところがまた、母性本能をくすぐるんだろうな。
気の強い、やんちゃな中学生みたい。いつか、私の前だけで泣いてくれると
いいのに。みたいな。
彼は、意識がある限り、何をしていてもタクヤさんでしか有り得ない存在
なのかと思うと、つまらない気がしてくる。バラエティーでさえ、タクヤさん
だからなー。
その自意識をぶち壊すような、演出に遭ったとき、彼自身が壊れるかもしれない
し、世の中が拒絶するかもしれない。
でも、一度見てみたい。


あと、面白かったのが、タカハタ秀太さんと黒田秀樹さんの対談。
凄く素直に、愛を持って、面白がってタクヤさんを語っていた。
ものを創る側の人間としての、話も面白いし。
幅のひろい人だなー。と。
ギャツビーのCM、嫌いっていう人、結構いるけど、私はすきだなー。


そう。
今回は、男が語るっていうことで、女性が全然でていなかった。
これって、さみしいことですよ。
女性が語ると、「かっこいい。」とか「色っぽい」とかそういう話に終始して
しまうのだろうけど、「anan」じゃないんだからさ。も少しマトモに作れる
とおもうのだけど。
男性のクリエーターばかりと彼が仕事をするのは、(絶対数の問題もあるとして。
そして、彼の周囲が選ぶことも考えつつも・・・。)
多分女性に対して、バリアがあるんだろうな。構えちゃう。というか。
そういう緊張感さえ利用して、何か作れると面白いんだろうけどね。


なんて。エラそうなこと言っちゃいました。