アンニュイな少女の宴

torippi2007-02-05

風邪をひきました。
せっかくの土日が、ぼんやりアンニュイな休日になってしまって、ゴロゴロと朦朧としながら、孫正義の自伝漫画読んだり、「笑う大天使(ミカエル)」(DVD)を見たりしてたら、「なんじゃこりゃー!あんまり面白くないかも!」と、風邪のせいかそんな風に思えてきて、余計具合が悪くなりました。・・・多分風邪のせいだと思うのですが・・・。


なぜ風邪をひいたか。理由は1つ。みんな風邪ひいてんだもーん。
私はうつらないな・・・フフフ。と思って調子に乗ってたら、妙にフラフラして、忙しいせいだろうな〜。なんて思いつつ、、でも、なんだかビールも美味しくないし・・・。やっぱり風邪だった。
そういうわけで、さらに悪化した今日、朦朧としながらプレゼンしていて、おじさんたちに茶化されたけど、言い返す気力がなく(アタマがまわらず)「アハハ・・・」と、その場を切り抜けようとしたら、「なんだよ〜。テンション低いな〜。」なんて言われて。
「うぅぅ。私がこんな体でなければ、皮肉のひとつでも・・・。」と、思いつつ、フラフラ〜と、なんとか生きている。そんな今日この頃です。


さて、前置きが長くなりましたが、<思春期のアンニュイな午後>といった感じの映画を観ました。「マリー・アントワネット」。


フランス革命前夜、物凄いドラマが渦巻いていただろうに、この物語はそんなことはどこ吹く風。ひたすらに少女から、女性に変わって行く過渡期の女の子のアンニュイな模様が描かれていて。ソフィア・コッポラは、何を描いても、同じものになるんだな〜。と、感心しました。
確かに、衣装はすごかった!しかも、あのパステルカラーの衣装と(凄くかわいい。)、あの脆い光の感じが凄く合ってた。妙な既視感に囚われるような、本当にけだるい演出がよかったな〜。パーティーの後の食べ散らかしとか、明け方に、無意味に友達とバカ騒ぎして何となくしんみりする感じとか、虚しくて、どこか悲しい雰囲気を出すのが、とても巧いな。と、思った。
音楽も、なぜかロックだし。


本当に雰囲気だけで勝負した映画だな。でも、雰囲気だけでこんだけ人を惹きつけられるのもすごいな〜。それは、あまり多くを語らないからだろうな。と思う。
押し付けがましくないからだろうな。と。
そこがやっぱり、‘生まれながらにしてセレブ’の無邪気に才能があるゆえんなのかも。なんて思う、風邪ひいたせいでアンニュイなわたくしでした。