ディパーテッド

torippi2007-02-17

映画って、こういう作品のことを言うんだよね。
と、観終わった後、一番に思った。


絵、台詞、役者、光と陰、間、風景、音楽、音、、、
すべてをゆったりと包み込んだ大きな時間の流れがこの世界を支配している。
とっても気持ちよかった。


ディカプリオの演技が凄く、凄くよかった。
幼い子供のような、正義に燃えて葛藤する男のような、自分の生い立ちから
くる根っからのワルのような…。
すごいね〜。こんな役者、なかなかいないよ。
いい役、彼にぴったりの役。


マットデイモンの、ダサくてずんぐりしてるイケてない警官の格好もよかったです。が。


ギャング映画とひとことで言っても、
哀愁のようなものも、情のようなものも、変なノリのよさも、一切なくて、
痛々しくて、哀しい男たちの物語になっていた。
みんな、どこか狂っていて、その狂っていることも冷静に見つめて描いている。
かといって、淡々としているわけではなく、
ストーンズを始めとするロックがバーンと、場を盛り上げたり、
壮絶で派手なアクションシーンが用意されているし、
緊張感みなぎる(役者はすごい!ジャックニコルソンも!)駆け引きがあったり、


魅せてる!


正統派のカッコよさ。は、やっぱりいい。
スコセッシさん、次の作品も楽しみです。


ただ、最後のカットって何かの引用なのかな?
私はよくわからないので、あのカットは要るかな?とおもったけど。