さくらん

torippi2007-05-06

そう。最近観にいった映画。もう1つは「さくらん」でした。


安野モヨコさんは、いかにも漫画っぽい台詞に力を持たせるのが
上手な方だな〜。と、改めて感心してしまいました!
「どこにいたって同じこと」とか、世のOLが共感するであろう(ま。私が
共感してるってことなんですが!)台詞が、要所で生きていて。
脚本は、タナダユキさんと、蜷川ミカさんが作ってるみたいだけど、
基本、漫画に忠実で、オチをどうつけるのかな??というところが
凄く興味がありました。
そうしたら、なるほど。なんとなく、腑に落ちなくもないけど、
話に筋をとおすとしたら、そうなるよな〜。という結果でした。


あと、椎名林檎さんの曲がよかったです。
特に、きよ葉(土屋アンナ)が、女郎から花魁になるときの行列のところの曲。
ここが、見せ場のひとつになるところで、前半と後半の境目になるのですが、
あれは、椎名林檎のMVかのごとく、バーンと、存在感をアピールしています。
でも一番よかったのは、エンドロールの曲と文字の出方でした。
もしかしたら、映画の中で一番よかったかもしれないです。


そうそう。土屋アンナさんはいいです。
ぶさいくな顔も、気にせずするところが。演技のため。というのもあるんだろうけど
自分のため。という感じもして…。いいです。


女性が仕事をもつと、やたら肩ひじを張ってしまったり、負けずにやろうとして、
空回りをしてしまったり…。で、大変な想いをすることも多くあるから、どうしても、
迎合しているフリをして、「男性、女性」ってあえて口に出さなかったり余裕のある
フリをしてしまうことってあると思うのだけど、
そういう所を、あえて口に出して言って、カッコ悪くならない。という、そういう意味で
すごい作品でした。
ひとえに、人選の妙かな。と。