スウィニー・トッド

torippi2008-01-20

ティム・バートン×ジョニー・デップっていったら、
見ないわけにはいかない!!
というわけで、公開直後に見に行ってきました〜。
頂いたチケットで、地元のシネコンへ。


凄く、悲しくて、おぞましくて、残酷で、、
でもポップで、美しくて、ファンタジックな寓話の世界。
(あれ?これって実話が基になっているんだっけ。)
まさにティム・バートンの得意の世界観。
でも、「正」の気持ちを持った登場人物が、ハッピーエンドに
物語を導いて行ってくれた、今までの物語と違って、
この作品は、人間誰にでもある「負」の心理が、
計らずとも自身の身の破滅に導いて行ってしまう。という物語。


映像のロンドンのシーンの暗さ、愛する人と幸せに暮らしたい。
という想像の中の未来だけが、明るい映像で対比されて描かれている。
「誰かを愛する」っていう尊い感情が、方向と自分を見失った時に起こって
しまう悲劇。本当に胸が痛かった。それだけ、登場人物の感情が、手に取る
ように上手に描かれていた。
それは、伏線の張り方の上手さや、テンポのよさ、カットの無駄のなさ。
っていうところが生きていたからだと思う。


ジョニー・デップの映画だと言われていると思うけど、
もちろん主人公はデップと、ヘレナ・ボム・カーターなんだけど、
(ヘレナ・ボム・カーターはいいです!!本当にティムさんの作品の世界に
バッチりハマる、ゴシックなかわいらしさ、表情の好さ!よく友人ともこの人は
ティムさんと結婚して作品選びに間違いがなくて、すばらしい。って話してる。)
わたくしとしては、少年がとってもよかった。
歌の巧さも、演技のよさ(前半と後半だと全然印象が違う!!)作品の中の存在価値も、
とてもいい役だったわ〜。
「ママを守る」みたいな歌を歌う時は、「何かが起こるんだな〜。」なんて思いつつ
も、なんだかこの作品の中の、唯一の「救い」の部分で、、本当にいいシーンだな〜。
と思いましたわ。


とにかく、良く出来た作品でした。
映画好きでよかった☆と思えるいい作品です。