土方と石井

オリンピック時期になると、突然見始めて、塚田選手の銀メダルにウルウルとしてしまう
ただのにわか観客なんですが、ちょっと思ったこと。


今日会社でも話をしてたんだけど、柔道の石井選手は新型の選手なんじゃないかって
先輩が言ってた。背負ってるものが何もなくて、我が道を行く、飄々とした選手。って。
確かにそう思うところもある。
悲壮感とか緊迫感のようなものが、あまり感じられない。そういう意味では現代ッコなの
かもしれない。
でも、ちょっと思ったのが、新選組の土方にも通じるところがあるな〜。って。
あ。司馬遼太郎の描く土方歳三です。
燃えよ剣」で、藤堂平助が、伊東甲子太郎に土方のことをこう言っています。


「愚物としか云いようがありません。
王の尊ぶべきを知らず、夷狄の恐るべきを知らず、時世の急なるを知らず、
かといって覇府(幕府)尊ぶべしというほどの理ももたず、ただもうこの男の天地には
新選組があるだけで、隊の強化ばかりを考えています」


…ただ、石井選手の新選組はほかならぬ自分自身のみであるというところが、現代ッコ
らしいといわれる由縁なのかな…。
面白い男。というところでは、両者非常に興味をひきつけられます。
そんなことをいったら、天にいる土方さんが苦虫をつぶしたような顔をされることでしょうね〜。