雷の日に思うこと。

でっかい音は苦手だ。
車の走る音。特に、クレーン車が走って来る音が小さい頃から大嫌いで、
小学校の下校中、黄色い帽子を被って歩く歩道の横をクレーン車が通ると、背筋がぞくっとして、心臓がギュッて縮むようで、なんとも言えない嫌悪感がはしった。
いまでも耳をふさぐなり、それなりの心づもり&身構えをしないとダメだ。
もしかしたら、幼稚園くらいの頃、ばあちゃんから聞いた「戦争の時、戦闘機が東京の空に来て爆弾を落として言った時の音を思い出す。」という話が心に焼き付いているからかもしれない。


あと、人の怒鳴る声。
怒鳴る人も大嫌いだ。感情に任せて相手を頭ごなしに押さえつけるその行動自体もそうだけど、
大きい音は周囲の人をもびっくりさせるから嫌い。
小学校5・6年生の頃、先生が物凄く生徒を怒鳴る人で、コドモ心に「エキセントリックな人だな〜。」(多分小学生の私はエキセントリックという言葉でそのことを理解していたかは分からないけど、そう感じていたことは確か。)と、思っていた。
ある日、私の班が(私を含め)掃除をさぼっていたことがバレて、黒板を背景に皆の前に立たされて怒られた。
その時、
先生が「お前ら何してたんだ!言ってみろ!!まずは○○君。」と、同じ班の男の子に何をしてたのか言わせた。
その男の子の答えは「理科室の掃除の時間、モップを振り回して、○○と○○(私)と遊んで、で、そしたら○○(他の男の子)が机の上に乗って、地面に飛び降りて・・・。」と。そんな言い訳だった。
その時、私は緊迫した場面で、どうしようもないことが普段以上に面白くなってしまう病が発症してしまい、「地面・・・???床じゃない???地面・・・。プププ・・・。」と可笑しくなってしまい、「プっ!!」と笑ってしまった!!!
ぎょっとする生徒達。先生もぎょっとしていたような気がする。さらに私が先生のことを密かに「エキセントリックな人。」と思っていることがきっと先生にもわかっていて、元々あまりその先生に好かれていなかった。そして、さらに怒られているのに笑ってしまっているという暴挙に意図せずも出てしまった私。もう1秒先がどうなるかは、だれの目にも明確なことで・・・そりゃもう怒鳴られた。


あと雷の音も。小学生の時、通っていた塾の同じクラスの男の子が、土手で少年野球をしていた時、落雷に遭って亡くなった。塾の先生がそれを伝えた日、身近な知り合いが、ある時ふと姿を消してしまうなんて、信じがたくて、悲しいという感情がすぐには湧かなかった。2,3日たって、突然この世にあの子はいなくなったんだ。って思い、悲しくなった。少し泣いた。
ご両親、親族の方の気持ちを思うと今もいたたまれない思いになってしまう。15年以上経った今も、雷の日には彼のことを思い出す。特に仲良くもなかったし、一緒に何かをした思いでもないけれど、同じクラスにいたあの子。天国であの子はきっと、私が雷が鳴る日はいつも自分のことを思い出してるなんて思いもしないだろうな。そう思うと、少しだけ嬉しい気持ちになったりする。


でも、大きな音で聴く音楽は大好きです。
最近、変な天気の日が続くから、こんなことを綴ってみました。